【板倉】が【古民家】として蘇る【板倉・古民家・再生・田舎・再利用・空き家・空家】
はじめに
私は生まれてからずっと故郷である岐阜県の田舎に住んでいます。人口1200人程度の静かな所でコンビニも無く不便な所ですが、水や自然が綺麗で子供を育てるには良い環境だと思います。この辺は冬の寒さが厳しく積雪も多い時で一晩に1mになることもあります。かわって夏は比較的涼しく夜はエアコンが無くても寝れます。冬の生活は厳しく暖かい所へ引っ越したいと一時的には考えますが、行ったら行ったで暑いのはえらいとか他の事で大変だと思うので現状で我慢しています。
江戸時代後期に建てられた板倉
200年位前に建てた板倉が実家の横に立っていますがこの度老朽化と維持管理の大変さに伴い取り壊すことになりました。昔は米や食料等を保管したり、農作業に使っていたらしいですが近年はほとんど使用すること無く、屋根の雪下ろしが大変なので決断しました。
取り壊す前の板倉
中の様子
昔の生き様が表れています
解体業者に見積もり依頼
同じ市内の解体専門の業者さんを調べて、いくらくらいで取り壊せるか相談しました。実際に現地に来てもらって、見てもらいました。
およそ100万円くらいかかるとのこと。相場はだいたい坪2万円くらいだそうです。この板倉は約50坪あるのでまあそれ位は仕方ないかと解体の契約をしようと思った矢先・・・・・
板倉の材を使って古民家を建てたい
実は解体業者に相談する1年くらい前に古民家を作りたい人が何回か板倉を見に来てました。そういうのを専門にしている不動産屋さんがあって一応この板倉を登録だけしていました。そしたら壊す前に1度見たいとの連絡が・・・
それからはトントン拍子で話が進み、再利用することになりました。
解体時の様子です。この板倉に使われているような太い材は現代には無いそうです。
蘇った板倉
先日、蘇った板倉を見てきました。私が見た時はまだ未完成でしたが現在は立派な板倉になっているみたいです。外国人の方などを泊めるゲストハウスになるらしいです。
新聞にも掲載
新聞でも今回の事が記事が取り上げられました。
現在はゲストハウスとして運営されているそうです。
近いうちにまた見に行きたいと思います。
おわりに
今回の事例は両者の利害関係が見事に一致した結果で、近年の空き家問題の解決の第一歩に繋がる素晴らしい事案です。
全国的にもこのような板倉はまだまだあるみたいなので、壊す前に古民家として再生すれば地域の活性化にも繋がると思います。
100万くらいかかる解体費用が仲介手数料の10万円で済んだので非常にありがたい話でした。